ARICA-2 のアマチュアミッションでは、世界中のアマチュア無線家の方々に ARICA-2(コールサイン:JS1YSD)との通信を楽しんでいただくことを目的に様々な運用を行います。このミッション中では、以下のような運用が可能となります。
1.ARICA-2 を介したメッセージのやり取り
2.衛星が撮影した画像データのダウンリンク
3.CWビーコン
以上の運用モードの内、どちらかを期間を設けて実施していく予定となっております。実施時期や期間などの情報は随時公開する予定です。
[運用スケジュール表やそれを告知する web, SNS のリンクは現在準備中です]
アマチュアミッション中の各運用モードの説明は下記をご覧ください。
ARICA-2 に7 Byte までの各情報を48時間保存できる枠が 20 枠用意されています。メッセージのアップロード、ダウンロードのほかに、どの局のメッセージがどの枠に保存されているかの情報をダウンリンクできるコマンドも用意しています。
アップリンクされてきたメッセージをそのままダウンリンクします。用意している枠がすべて埋まっている状態でもこの通信は可能です。
ARICA-2 に搭載されている赤外線センサや光センサ、機械学習などを用いて地球の画像を撮影し、GMSK でのダウンリンクを行います。
画像データは 100 Byte ごとにパケットに分けられます。アップリンクでそのパケットIDを指定すると、対応するパケットデータをダウンリンクします
受け取ったデータは ARICA-2 の web ページにて提出していただき、データが更新され次第画像を表示していきます。皆様と協力して集められた画像データを用いて衛星が撮影した画像の復元を目指します。
ARICA-2は運用中、25秒ごとにCWによるビーコン放射を行いますので受信協力の方お願いいたします。データの詳細は下記左のCWビーコン、受信報告は下記右の受信報告を参照してください。
アマチュアミッションでは以下の設定で ARICA-2 との通信を行えます。*アップリンクでは衛星独自のフォーマットを使用しています。詳しくは下のコラム「アップリンクフォーマット」をご覧ください。
以下のフォーマットにそろえたアップリンクデータは KISS モードの TNC 経由でアップリンクしてください 。
“0x42 (ascii : B) +衛星独自のフレーム+AX.25 の FCS” というフォーマットで ARICA-2 へのアップリンクを行います。アップリンク全体は 21 Byte 固定で行ってください。
ヘッダーやコールサインはアマチュアミッションでは共通部分で、緑色の部分は「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」を行う運用モード、ピンク色の部分は「撮影した画像のダウンリンク」を行う運用モードで使用するデータとなります。各運用モードはそれぞれ異なる時期、期間で行われる予定で、両モードが同時期に行われることはありません。アップリンクコマンド (21 Byte) の内、使用しない部分に関してはそのコマンドの bit 長に従って任意のbit (例えば0) で埋めてください。
例)
「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」を行う運用モード中、Packet ID for downlink は使わないので、Packet ID for downlink を"0000000000"としてアップリンク
図中の灰色部分がアップリンクコマンドのヘッダーとなり、ARICA-2 がアップリンクデータをどう受け取るかを決める部分になります。アマチュアミッション中、ヘッダーは図中の灰色部分の通りにアップリンクを行ってください。
運用するモードを指定します。「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」を行う運用モードでは "0101"、「撮影した画像のダウンリンク」を行う運用モードでは "0110" を指定してください。
コールサインは 6文字 (6 Byte) までとなります。そのため SSID は付帯せずアップリンクを行ってください。
「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」にてコマンドの種別を表しています。
type = "00" :メッセージのダウンロード
保存されているメッセージの ID を指定しての ARICA-2 にそのメッセージをダウンリンクするよう要求します。指定した ID の枠にメッセージが保存されていなかった場合や、ID の値が適切でない場合はその旨を伝えるメッセージをダウンリンクします。
type = "01" :メッセージのアップロード
送ったメッセージを ARICA-2 に保存するよう要求します。枠に空きがあり、同じコールサインからのメッセージが保存されていない場合、そのメッセージが 48時間保存されます。48時間が経過したメッセージは自動で破棄されます。枠は1コールサインにつき1枠使用できます。
また、以前保存したメッセージが ARICA-2 に残っている状態で、そのコールサインからメッセージのアップロードが要求された場合は、保存時間は更新せずに保存してあるメッセージが新しいメッセージに上書き保存されます。
保存が成功した場合は、どの枠にメッセージを保存したか(ID)+保存したメッセージの内容をダウンリンクします。保存ができない場合でも、その旨のメッセージをダウンリンクします。
メッセージの途中に0x00を挿入してしまうとそれ以降のメッセージは保存されません。例えば 0x41 0x41 0x41 0x00 0x42 0x42 をアップロードしても 0x41 0x41 0x41 までしか保存されません。
type = "10" :保存されているメッセージの情報の確認
保持しているメッセージを確認し、どの枠(ID)に誰(コールサイン)のメッセージが保存されているかをダウンリンクするように要求します。保存されていない枠の情報はダウンリンクせず、ダウンリンクデータの大きさによって、複数のパケットにデータを分けてダウンリンクを行います。1枠分の情報は 10 Byte で表現され、1パケットはaddress や PID(16 Byte) + メッセージ情報となるので、大きさは 26 Byte(1枠分) ~ 86 Byte (7枠分)になります。
・保存されているメッセージが1~7枠あった場合、1~7枠分の情報が1つのパケットダウンリンク。
・保存されているメッセージが8~14枠あった場合、8~14枠分の情報が追加され、合計2パケットダウンリンク。
・保存されているメッセージが15~20枠あった場合、15~20枠分の情報がさらに追加され、合計3パケットダウンリンク。
・保存されているメッセージがない場合、"ARICA-2 has no message..."をダウンリンク。
type = "11" :メッセージのオウム返し
送ったメッセージ(upload message)をそのままダウンリンクするように ARICA-2 に要求します。この type ではメッセージを保持する枠にアクセスしないため、用意している枠すべてにメッセージが保存されている場合でも、メッセージ付きの通信を行えます。
メッセージの途中に0x00を挿入してしまうとそれ以降のメッセージは受け取れません。例えば 0x41 0x41 0x41 0x00 0x42 0x42 をアップロードしても 0x41 0x41 0x41 までしか受け取れず、0x41 0x41 0x41 を返します。
「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」の運用にて type = "00" の際にダウンリンクしたいメッセージを指定します。他の type でアップリンクを行う場合は任意のbitで埋めてください。
「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」の運用にて type = "01" では ARICA-2 に保存したいメッセージ、type = "11" ではオウム返しを行うメッセージを指定します。メッセージの長さは7 Byte 固定です。使わない Byte, bit は0で埋め、長さを7 Byteにそろえてアップリンクを行ってください。
「撮影した画像のダウンリンク」で用いるコマンドです。2進数でダウンリンクしたいパケットIDを指定することができます。"0000000"=パケットID 1 ~ 25 、から、 "0001100" =パケットID 301 から 325までを指定できます。
運用では使用しないbitになりますので、任意のbitで埋めてください。
実際にアップリンクする際のコマンド例を示します。16進数で表される以下のデータをKISS モードの TNC 経由でアップリンクします。()内はFCSです。
・「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」の運用中、青学地上局(コールサイン:JS1YSE)から、"AAA"というメッセージ(ascii : 41 41 41 00 00 00 00)を保存するようにアップリンクする場合。
42 F8 BD 40 00 4A 53 31 59 53 45 41 41 41 00 00 00 00 00 (9D 44)
・「ARICA-2 を介したメッセージのやり取り」の運用中、青学地上局(コールサイン:JS1YSE)から、ID = 5にあるメッセージをダウンリンクするコマンドをアップリンクする場合。
42 F8 BD 42 80 4A 53 31 59 53 45 00 00 00 00 00 00 00 00 (BE D5)
・「撮影した画像のダウンリンク」の運用中、青学地上局(コールサイン:JS1YSE)から、Packet ID = 1 ~ 25の画像データをダウンリンクするコマンドをアップリンクする場合。
42 F8 BD 40 80 4A 53 31 59 53 45 00 00 00 00 00 00 00 00 (8F C1)
以下のフォーマットに情報を指定することで、アップリンクデータを生成します。
saveボタンを押すとテキストデータとして保存されます。
ダウンリンクフォーマットはAX.25プロトコルに準拠しています。
アドレス部分は左にビットシフトした状態で、データ全体は衛星に搭載されているUHF通信機がNRZI符号化+0挿入+7E付加+スクランブルを施してダウンリンクされます。
例:
青学地上局(コールサイン:JS1YSE)から、"AAA"というメッセージを保存するようにアップリンク。アップリンクが成功した場合、以下のデータがダウンリンクされます。(復調後、KISSフォーマットで見た場合)
・保存が成功した場合(downlink message : saved 'AAA' at box: 1)
C0 00 94 A6 62 B2 A6 8A 60 94 A6 62 B2 A6 88 E1 03 F0 73 61 76 65 64 20 27 41 41 41 27 20 61 74 20 62 6F 78 78 3A 20 31 C0
・保存が失敗した場合(downlink message : message_box is full now)
C0 00 94 A6 62 B2 A6 8A 60 94 A6 62 B2 A6 88 E1 03 F0 6d 65 73 73 61 67 65 5f 62 6f 78 20 69 73 20 66 75 6c 6c 20 6e 6f 77 C0
指定したパケットデータは "以下のフォーマット+AX.25のFCS" でダウンリンクされます。KISSモードで表示されるバイナリデータを提出していただくと、画像が更新されていきます。ヘッダーの詳細、提出先は現在準備中です。
ARICA-2チームが最後に送ったコマンドの番号を載せています。カメラ運用中、ダウンリンクされるコマンドIDは随時公開する予定です。
ダウンリンクされるパケットの番号を記載しています。カメラの画像データ (Image data) は 97 Byte ごとに Packet ID が 1 ~ 325 でナンバリングされたパケットに積められてダウンリンクされます。