SEAGULL (SEArching origin of Gravitational wave source by cube sateLLite) は重力波天文学を推進するための超小型 X線観測衛星です。大きさは 6U サイズ (10 x 20 x 30 cm³) で、マイクロポア光学系というX線光学系と大面積 CMOS イメージセンサーを組み合わせる事で、8° x 8° の視野を有しながらも、10 mCrab (~10⁻¹⁰ erg/cm²/s) という高い感度(100秒露光)を達成する事ができます。重力波の第5期観測 O5 に合わせて 2030年頃の打ち上げを目指します。
重力波観測装置からの重力波イベント検出の速報をもとに、迅速に SEAGULL へ観測要求を送信する事で、迅速な追観測をX線で開始します。SEAGULL で観測したデータもできるだけ早くダウンリンクすることで、重力波源のX線対応天体候補を素早く同定し、世界中の観測者へ報告します (図1)。
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図1 SEAGULL 衛星による重力波アラートからの追観測シーケンス
広視野X線観測装置はX線の集光系である4枚の 4 x 4 cm のマイクロポア光学系 (Micro Pore Optics; MPO) を 2 x 2 に並べる事で 8° x 8° の視野を 0.5 - 4 keV というX線領域で確保します。また、30 cm 離れた焦点面には 37 x 37 mm の面積をもつ CMOS イメージセンサーでX線の集光像を記録します。MPO は一枚、数グラムと非常に軽く、望遠鏡として必要な焦点距離も 30 cm であるため、6U という衛星サイズで十分に達成可能です。
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図2 SEAGULL 衛星の広視野X線観測装置